渋谷自体は、人が多いうえに道が狭く入り組んでいて好きではないのだけど。
久しぶりの東急ハンズ、見てまわるだけでも面白い。
昔横浜店にしょっちゅう行っていたのを思い出すなー。
そんなハンズがなぜ面白いのか?に迫る本ということで、購入。
(実際には購入したのは随分前、本屋で平積みになっていて目についたから)
内容としては、
- ハンズの立ち上げ当時の話
- 著者がハンズ店員・仕入れ担当だった時の話
- 小売店についての話
Amazonの書評を見ると「昔話ばかりで身がない」という意見が多いけど、
客の立場である自分からすると、「お店に行く楽しさ」は、一昔前のハンズは素晴らしかったと思う。
そのころの当事者の一意見として読むといい。
著者は、「ボトムアップ型の組織」「担当の能動的な行動」「現場でニーズを拾う」といったことが、面白い店につながると言っている。
「販売のプロ」が作る店よりも、「消費のプロ(販売の素人)」が作る店のほうが面白い。
例えば当初のハンズには、元大工さんの店員とかいたらしく、その視点から工具や素材を提案していたとか。
うん、確かにそういう雰囲気あった。
結局のところ、欲しいものはAmazonでも楽天でも、大型店でも買えるわけで、品揃えだけじゃ勝てない。
そうすると、値段を下げるか、ブランド価値か、見せ方でお店は売るしかないんだなーと。
値段を下げる(価格競争)は、下げられないと負けるし、下げた方は利益が減る。
しかもコスト削減(集中購買・POS・在庫管理)や売れ筋ばかり取り揃えることも、結局は品揃えの均一化を招く。
(確かにどこ行っても同じようなものしか売ってない・・・ってことがあるよな・・・)
自分としてはなるほどと思うところは結構あったんだけど、小売でバリバリ働いている人とかには「ふーん、それはそうだけど、うちは違うから・・・」ってことになりそうだけどね。
小売関係ない人が読んだほうが楽しめるかも。
もしくはこれから小売に行く人とかね。
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